レース後の”お片づけ”のお話


決勝レースが終わった後、多くの観戦者の方が帰路につきますが、レースに参戦していたエントラント(レーシングチーム)には”お片づけ”のお時間が待っています。


今回は国際レースである『Blancpain GT World Challenge Asia』の第3戦 富士ラウンドを例に見てまいりましょう。


早い所では決勝レース中に細かいものを片付け始めますが、本格的な片付けはチェッカーフラッグを受けた直後から始まります。


Blancpain GT Asiaはアジア4カ国を転戦するレースのため、ほとんどのレースを国内で開催するSUPERGTや全戦が日本国内のスーパーフォーミュラなどとは違い、フル参戦のエントラントは車両も機材の移動も全て海上コンテナを使用します。


車両がどのように運搬されているか気になる方も多いのではないでしょうか?


各国転戦のGT3カテゴリーとはいえど、入門レースなどとあまり変わりません。


ちょっとコンテナへの積み込みを覗いてみましょう!!


こちらはBlancpain GT World Challenge Asiaの決勝レースを終えたばかりのGT3クラス 『ランボルギーニ・ウラカン GT3 EVO』です。


コンテナ下部に重量のあるレーシングカーを固定し、比較的軽い備品をその上に固定といった積み込み具合。


特に車両にカバーをかけるなどはなく固定されます。


レース中に接触などのアクシデントが起きなかったエントラントは撤収作業も素早く、車両をコンテナに入れてからはピットのパーテーションの分解清掃と次々と片付けを進めていきますが、レース中にクラッシュなどを起こしたエントラントはいつまでも本格的な撤収作業に入れず大変です。




レーシングカーのタイヤも市販車と同じ

こちらの写真はBlancpain GT World Challenge Asiaの決勝レースで使用された666号車 VSRチームの『ランボルギーニ・ウラカン GT3 EVO』で使用されたホイールです。


レース直後なのでブレーキダストの汚れが目立ちますが、リム側に『銀色のテープ』が貼られていますね、このテープの下に『バランスウェイト』があります。


レースで使用するタイヤであったとしても、市販車と同じように上下と左右のバランスは調整する必要があります。


ホイールに組み付けたタイヤのバランスを調整をする際に使用する『重し』がバランスウェイトです。


GT3などのレースで使用するタイヤはレースのたびに組み換え作業が必要となり、レース終了後、タイヤメーカーへの返却が義務付けられているカテゴリーも少なくはありません。

(返却時に使用本数を計上し、エントラントへの請求金額を出すシステムの場合も)。


タイヤの組み付け、バランス取りはタイヤメーカーのタイヤサービスが担当しますが、レース後にタイヤを返却する際、「タイヤのエア抜き」「バランスウェイトを剥がす」というところは各エントラントが行います。


時速300km近くのスピードで走るレーシングカーなので、バランスウェイトにはそう簡単には剥がれないよう強力な粘着力を持って取り付けられているため、少し力のかかる作業です。


バルブのエア抜きも市販車と全く同じです。


虫回しを差し込んで回しますと、バルブからエアが放出されます。


手前はタイヤをピレリに返却した後のホイール、後ろが返却前のタイヤ&ホイール。


点検と洗浄を経て、次のレースにも使用されます。





まとめ

このように、レースイベントと”お片づけ”は切りたくても切れない関係にあります。


決勝レースが終わった日曜日の夕方にしか見られない光景でもあります。


なかなか、『見に行こう』と思って見に行くものでもないとは思いますが、サーキットに来ているからこその『レースの現場感』を味わえる時間だと思います。


その際はエントラントの作業の邪魔にならない程度に覗いてみましょう!!



Text&Photo BY RacingDiary

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