母国レースは不運の連続。高橋知己のアジアF3 鈴鹿ラウンド



6月22日から23日にかけて鈴鹿サーキットで開催された『SUZUKA Race Of ASIA』。


アジアを中心とする数々のレースが開催されましたが、この週末が日本での初開催となった『F3 Asian Championship Certified by FIA (以下、アジアF3)』には日本でも馴染みの深いドライバーが数多く参戦。


そんな中、今回はこちらのドライバーをご紹介します。






高橋 知己選手

高橋知己選手

高橋知己選手は大阪府出身の1997年10月25日生まれ。


全日本カートなどで活躍し、2015年にFIA-F4にデビュー、並行してFormula Masters China Seriesに参戦を開始。


昨年からレース活動をアジアに絞り、2019年もアジアF3に参戦している若手日本人ドライバーです。


Formula Masters China Seriesから引き続き『スーパーライセンス』という日本国籍のエントラントから参戦しています。


『スーパーライセンス』のチーム代表はF1 BARホンダのテストドライバーも務めた福田良氏。


他にも現役SUPERGTドライバーの松浦孝亮選手がアドバイザーというチームです。


知名度はそこまで高くはありませんが、チームの首脳陣やメカニックはSUPERGTのGT300などでも活躍していたり・・・


今回のアジアF3 鈴鹿ラウンドでは高橋知己選手、畑享志選手の2台体制でスーパーライセンスとして初めての日本でのレースとなりました。





母国ラウンドは不運の連続。

高橋知己選手の7号車

鈴鹿でのレースはレース1から流れが悪いものとなりました。


スタート時に発進できずグリッドで止まっていた高橋知己選手にチームメイトの畑享志選手が追突。


高橋知己選手の7号車は弾き飛ばされる形で車両に大きなダメージを受けました。


両者はリタイアとなりセーフティカーが導入されたが、コース上には救急車も入り、一時サーキットは騒然となった。


幸いにも二人とも命には別状はなかったが高橋選手は衝撃で外れたステアリングのパドルシフトが顎に刺さり、自分で車を降りることができなかった。


しかしながら、鈴鹿サーキット内で傷を縫合。


翌日のレース2にはドクターからの出走許可が下りたため、参戦が叶いました。


チームメイトの畑享志選手の8号車はモノコックに損傷が入り鈴鹿ラウンドの残りのレース2、レース3の出走を辞退。


この結果スーパーライセンスチーム、レース2では高橋知己選手の1台体制となりました。





気迫のレース2でも・・・

高橋知己選手

翌日のレース2。


高橋知己選手は16位からのスタートにも関わらず、毎週のように前方のライバルをどんどんとかわして7番手までポジションアップ。


その走りにはレース1をリタイヤで終えてしまったが故に巻き返しを測ろうとしていたのだろうか、並々ならぬ気迫を感じるほど。


だからこそ、鈴鹿から戻った最初の記事の題材に高橋知己選手というドライバーを選んだのです。


しかし、そんな気迫の走りを見せる高橋知己選手にはさらに不運が続きます。


セーフティカーのランプが消えて次周がレース再開、となる頃。


トップを走行していたジャック・ドゥーハン選手がスプーンカーブ出口でコース上にストップ。


これでセーフティカーが継続されることとなりましたが、コース上は混乱。


シケインを立ち上がるまでは多くのドライバーがセーフティカーはこの周でピットに入ると判断。


前方に離されないよう距離を詰めました。


しかし、セーフティカーはピットに入らず、ドゥーハンに代わりトップになった笹原右京選手から順にアクセルを緩めましたが、セーフティカーがコースにいることが見えない後方のドライバーは通常の再スタートの手順を踏みました。


ホームストレートに差し掛かるところで各車がセーフティカー継続に気付き急減速。


そんな混乱の中、高橋選手の7号車は最終コーナーで飛び出し、スポンジバリアに突っ込む形でストップしました。



最終コーナーで飛び出した高橋知己選手

損傷はフロントだけかと思われましたが、高橋知己選手の7号車はレース3を欠場。


スーパーライセンスチームにとっても母国ラウンドの日本は3レースともノーポイントに終わる結果に終わりました。


レース2後に行われたピットウォークではどのチームのドライバーより早く出てきてサインに応じていた高橋知己選手。


ピットウォーク後半には訪れたファンと気さくに会話をしていました。


2レースとも不運が続いた中、大きなプレッシャーと不安に包まれながらも顔には出さずファンサービスに応じる姿に、レース3での完走を期待しましたが出走もできず鈴鹿での母国ラウンドを終えました。




まとめ/レースウィーク終了後

SNSで顎の骨折を明かした高橋選手。


そしてリベンジを名言。


今シーズンはアジアF3でもフル参戦が決まっている訳ではないようですが、次のレースではこの週末の悔しさを晴らせるレースが見てみたい。


そう思った次第です。


Text by RacingDiary

Photo by RacingDiary、スネーク吉本

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