岡山国際サーキットが大騒ぎ!! 片山義章のF3初優勝を振り返る。



まず、序文としてまた長々と書いてしまいますが、2019年の全日本F3選手権は面白い。


「たった13台のエントリー、しかも3台はジェントルマンでしょ?わざわざ見に行かなくても・・・」とお思いの方は実に勿体無い。


昨年2018年シーズンは『坪井イヤー』だった、故に2019シーズン前は宮田莉朋がシーズンを制覇するとも考えられていた。


オートポリスラウンド終了時点ではサッシャ・フェネストラズが残りのレースも全て持っていきそうという予想も出たし、硬い予想をする関係者も「岡山はサッシャと宮田のどちらかが勝つ」という考えを持っていた。


しかし、サッシャ・フェネストラズでも宮田莉朋でもなく、片山義章という3人目のウィナーが誕生した。


ところで、片山義章というドライバーのプロフィール覚えておられない方のために、各レースのリザルト等から片山義章のレースキャリアをご紹介する。


Wiki代わりにどうぞ。





片山義章とは?

片山義章

片山義章(Yoshiaki Katayama)は1993年11月13日生まれの愛知県出身。


レースデビューは2013年と遅めだが、2014にはスーパーFJ岡山シリーズ2位、オートポリスの第2戦ではキャリア初優勝を獲得している。

2015にはFIA-F4にmiNamiaoYamawithSARDから参戦しつつ、箱車デビューをスーパー耐久で実現し、開幕戦の鈴鹿サーキットでSARDチームのクラス優勝に貢献。


シーズン末にTAIROKU Racingが使用していたF305で全日本F3の合同テストに参加。

2016年に全日本F3選手権のNクラスにチーム・ルマンからデビュー、クラスチャンピオンを獲得するとシーズン終了後にはインドのMRFチャレンジにも参戦。


2017年には当時の全日本F3選手権 Cクラスに参戦を開始。


2018年はF3だけではなく、ポルシェ ジャパン ジュニアプログラムに加入し、PCCJに参戦。


2019年からは岡山国サーキットの営業マンとして働きつつ、引き続き、全日本F3選手権にチャレンジしている。


といったレースキャリアだ。


片山義章

そして、レースをする上で忘れてはならない大切なことがある。


それは第一にレース資金だ。


片山義章はご存知、岡山国際サーキットの片山義規社長の子息


片山義規氏が経営するアスカ株式会社は岡山国際サーキットの株式を2012年に取得し、完全子会社化した。


ある人は彼を「日本のランス・ストロールだ!!」と言っていた。


その人は皮肉のつもりで言ったのだろうが、私には褒め言葉に聞こえる。


資金的余裕とドライビングスキルが備われば、それは世界一に繋がるということであれば、片山に足りないものはドライビングスキルだけだ。


幸運にもモータースポーツの世界は資金があれば練習ができる


モータースポーツの世界でドライバーとしてレースを続けるには『見た人が思わずお金をあげたくなる速さ』を持つか、『速くなるまで練習し続けられる資金力』両方もしくはどちらかが必要だ。


つまり『速くなるまで練習し続けられる資金力』を持つ片山は『いずれ速くなる』ということがこの方式からは読み解ける。


閑話休題。





OIRC team YTB by Carlin

片山義章 OIRC team YTB

2019年シーズンは全日本F3も国際色が強くなった。


それはB-MAX Racingがモトパークとジョイントしたこともお大きいが、片山選手のOIRC team YTBもイギリスのレースガレージ「カーリン」とジョイントしたことも忘れてはならない。


片山義章 YTB

元々Team YTBはチームルマン色が強かったが、リチャード・ライアン氏が監督に就任し、チームクルーも見慣れない外国人が増えていった。


そして2019年は初めての2台体制を引いてデータ収集にも余念が無い。


オートポリスの第5戦終了時で片山は3ポイントのみ、チームメイトのシャルル・ミレッシは1ポイントのみ。


YTBとカーリンのコラボレーションはB-MAXとモトパークのような成果は出ないと言われるほどだった。


まさか、岡山ラウンドに入って本領発揮するとは思わなかったということが筆者の本音です。


それでは、長くならないうちに、全日本F3選手権 第8戦 のハイライトを。



全日本F3選手権 第8戦 SUPER F3 Race IN OKAYAMA


スタートでサッシャ・フェネストラズと接触ギリギリのバトルを二度も繰り広げた。


抜きにくい岡山国際サーキットで前に出るにはスタートしかない。



だからこそ1コーナーで片山選手がサッシャ・フェネストラズの前に出たこと。


これがこのレースのハイライトだったと言ってもいい。


5秒か、10秒かに満たない激しい戦い。


ベストラップこそ、サッシャ・フェネストラズに奪われたが、レースペースも悪くはなかった。



2位を獲得した第6戦の初ポディウムの際は関係者と抱き合う姿も見られた。


この時はゆっくりと喜びを分かち合う時間もあったが・・・




初優勝となった第8戦では停車後にコース上で猛烈な祝福の嵐を受けた。


その結果表彰式の進行が遅れるというハプニング、おめでとうの声に答えながら表彰台まで走って駆け上がる。


上の第6戦の写真と見比べてほしい、カメラマンの数が段違いだ!!


普段は表彰式を見にこない岡山国際サーキットの職員さんも、「同僚」の初優勝は特別。




片山義規社長はレースウィーク中、半袖半ズボンというラフな格好で応援、関係者との談笑する姿が見られたが、第8戦終了直後に急いで着替えたようだ。


ポディウムでのプレゼンターとドライバーの握手はどんなレースでも行われるものだが、こんなにもガッチリと手を握りあう姿は他ではなかなか見られない。



シャンパンファイトではDRAGON選手から顔にシャンパンを浴びせられる。


自身がオーナーを務めるB-Max Racingのエース、サッシャ・フェネストラズとの戦いに勝った片山義章選手を祝福。


ライバルチームに優勝を持ってかれたオーナーとは思えない満面の笑みを見たB-Max Racingの熱狂的なファン氏も「今回はしゃーないでしょ」とのこと。



サッシャ・フェネストラズはポディウムではどんな順位でも笑顔を絶やさない。


今回も「主役はYOSHI」と言わんばかりのシャンパン攻撃。


ただ、サッシャ・フェネストラズというドライバー、鈴鹿も、オートポリスも岡山も速かった。


SUGOも速いだろう、だからこそ余裕の笑顔、なのかもしれない。





まとめ


モータースポーツの表彰式には色々ある。


淡々と進められるものもあれば、2019 F1 カナダGPのような後味の悪いものもある。


小林可夢偉が3位入賞した2012年のF1 日本GPの表彰式は伝説となった。


今回は『可夢偉コール』ならぬ『片山コール』とまでは行かなかったが、表彰台のメンバーも、それを見守る観客も、関係者もそのほとんどが片山義章というレーシングドライバーを祝福した全日本F3選手権 2019 第8戦は語り草になってもいいレースではないだろうか。



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