全日本F3参戦中の『エナム・アーメド』というドライバーは次世代のルイス・ハミルトン?!【Enaam Ahmed】


エナム・アーメド選手

2019年シーズンの全日本F3選手権。


絶対的な強さを見せつけた昨年の『TOM'S』に変わる新たな主役は『B-Max Racing with motopark』というチームになりました。


サッシャ・フェネストラズを筆頭にポイントを重ね、第5戦終了時には『TODA RACING』に対し21ポイント、昨年は『勝利以外は異常事態』と言わしめたカローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sに対しては26ポイント差をつけています。


以前、『名前を覚えて損はない!! ”サッシャ・フェネストラズ”はただ者ではない!!』


と題してサッシャ・フェネストラズの特集を組みましたが、今回は『B-Max Racing with motopark』の飛躍を支えるもう一人のドライバー、『エナム・アーメド』をご紹介いたします。


*記事タイトルの「次世代のルイス・ハミルトン」はレーシングドライバーのマネジメントなどを手掛ける町田英明氏のブログより引用させていただきました(月2回のメルマガいつも楽しみにしてます)。





『エナム・アーメド』のレース経歴

中央がエナム・アーメド

エナム・アーメド(英表記:Enaam Ahmed)は2000年2月4日生まれのパキスタン系のイギリス人。


2015年にMSAフォーミュラ選手権(イギリスのFIA-F4レース)にアーデン・インターナショナルから出場。


1勝し、年間を通して行われるルーキーのみで争われる『ルーキーカップ』のクラス王者となりました。


同年にはエストニア、フィンランド、ロシアで開催されているSMP F4選手権にも参戦し、5勝を挙げています*。


*SMP F4選手権はエストニア、フィンランド、ロシア等の北ヨーロッパ地帯とオランダ国籍のドライバーの育成を目的としているために、該当エリア国籍のドライバーにのみポイントが与えられる選手権です。


2016年はBRDCイギリスF3選手権やユーロ・フォーミュラ・オープンに参戦。


2017年もBRDCイギリスF3選手権に参戦し、イギリスのオートスポーツ誌の『今年のBRDCドライバー賞』を獲得


2018年、FIA F3ヨーロッパ選手権にハイテックGPから参戦し、2勝を挙げて年間ランキングでも9位を獲得したことで一気に注目を浴びました*。


*なお、この年のFIA F3ヨーロッパ選手権総合はランキング 7位にアレックス・パロウ、8位に周冠宇、11位にサッシャ・フェネストラズという成績でした。


そして2019年、活動の場を日本に移しましたが、シーズン開始前からも話題になる出来事がありました。





THREEBOND RACINGとの契約解除

背後に見える12号車に登場予定だった2019シーズン

2019年、エナム・アーメドはTHREEBOND RACINGのドライバーとして発表されました。


監督は道上龍、チームメイトは三浦愛選手と純日本体制に加わる予定でした・・・


しかし、開幕が迫った3月18日、THREEBOND RACINGがプレスリリースで「契約上で重要な問題が生じたため」エナム・アーメドとの契約を解除したと発表。


代わりに、大津弘樹を起用すると発表しました。


これでエナム・アーメドの来日の可能性がなくなったかと思いきや4月1日にB-Max with Motoparkから参戦を発表しF3ファンを驚かせました。


エナム・アーメド

このTHREEBOND RACINGとの契約解除ですが、エナム・アーメドにとって大きくプラスに働いたものと思います。


THREEBOND RACINGは東名エンジンをベースにした自社エンジンを使用。メンテナンスもSUPERGTなどでもお馴染みのメンバーもおり、戦力はあるチームでしたが、エンジニアとのコミュニケーションや参戦台数の多いB-MAXの方がメリットが多いと考えたのかもしえれません。


結果的に5戦を終えて年間ランキング4位。


勝利こそないですが、安定感のある走りで第4戦終了時にはランキング2位となりました。


しかし、第5戦ではドライブスルーペナルティを3周以内に紹介しなかったため、失格となり、宮田莉朋と22ポイントで並ぶランキング4位。


無線の故障なのか、コミュニケーションの問題なのか定かではありませんがこの失格は痛い出来事でした。


まとめ

エナム・アーメド

GT300にも参戦しているサッシャ・フェネストラズに比べれば、地味に見えてしまうエナム・アーメド。


リザルト上は地味です。


しかし、全日本F3選手権がYouTubeにアップロードしている各レースの中継映像をご覧にいただければと思いますが、『レースが上手い』と感じさせるドライバーです。


「次世代のルイス・ハミルトン」とまでかは私にはまだわかりませんが、ここからもう1つ壁を超えてサッシャ・フェネストラズと常に争うレベルまで到達できれば・・・


2019年の全日本F3選手権はかつてない激しい戦いがシーズン終盤まで続くのでは?と思い、この『エナム・アーメド』の成長が楽しみでなりません。


ALL Text & Photo BY RACING DIARY

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