見るもの沢山。FIA-F4のパドック散策。

レースを知るにはコースサイドも大切ですが、パドックを散策することも大事ですよ、と孫の代にまで伝えていきたい”編集部A”のパドック散歩シリーズです。


今回はFIA-F4 2019シーズン 第5戦/第6戦が開催された鈴鹿サーキットのFIA-F4作業エリアを歩いて行きたいと思います。


FIA-F4 Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトのピット

SUPERGTのタイを除く国内ラウンドのサポートレースとして開催されるFIA-F4。


ただでさえ40台を超えるエントリーを誇るSUPERGTに対し、2019年のFIA-F4 鈴鹿ラウンドのエントリー数は35台。


もちろん、これだけの台数だとピットビルの常設ピットを使えるわけもなく、FIA-F4のエントラントはGTAがパドック内に用意した仮設テントを作業場として使用します。


鈴鹿サーキットのパドック

今回のメインレースであったSUPERGT 2019 第3戦 SUZUKAGT300km Race ではポルシェ・カレラカップジャパン(PCCJ)とポルシェカレラカップアジア(PCCA)も併催され、パドックにはいくつもの仮設作業場が設けられました。


FIA-F4 FTRSスカラシップF4/TOM'S SPIRITのピット

仮設とはいうものの、レーシングカーが置かれ、整備用のツールボックスやトルクレンチ用のエアコンプレッサー、ガソリンの携行缶に、スタッフの座る折りたたみ椅子が入ればそこは完全に”ピット”となる。


常設ピットに比べ、電源は各自確保する必要もあるし、タイミングモニターも無い。


あくまで車両を”整備する場”に特化した場所です。


快適性は度外視の空間ではありますが、各エントラントが少しでも快適性をと創意工夫をしている姿も見て取れます。


FIA-F4 FTRSスカラシップF4/TOM'S SPIRITの36号車

メインレースと違い、ドライバーの着替えるスペースも外。


チームによっては3mx3mサイズのテントを仮設ピットの裏に設置し、そこで着替えや食事、なんなら昼寝を行う姿が見られた。


トムススピリットチームはテント内に車一台分のスペースに余裕があったようで、机と椅子を用意し、レース後ドライバーにレポートらしき物を書かせていた。


上記写真の左上には”メーカー育成”の真っ只中を生きる若武者がレポートを書くためにペンを走らせていた。(パソコンじゃなくて、ペンと紙・・・)


さて、そんなパドックで色々と見つけたのでお見せしましょう。


ネームボード

B-Max engineeringのSYUJI選手のネームボード

チームによってはドライバーのネームボードもしっかりと完備している。


こちらはB-Max engineeringのSYUJI選手のネームボード。


全日本F3選手権にも参戦経験があるジェントルマンドライバーだが、今期はイメージカラーをパープルにしているようだ。




タイヤサービス

240/570R13 SLICK FIA F4 タイヤ

FIA-F4はダンロップタイヤのワンメイク。


SUPERGTとは別働隊のダンロップタイヤサービスがFIA-F4の作業エリアに隣接してトランスポーターを停車し、こちらも仮設テントでタイヤサービスを展開していた。


筆者はFIA-F4のエントラント経験は無いが、各エントラントの撤収作業を見ている感じだとレース後のタイヤ返却は無いようです。




シャーシコンストラクター『童夢』のトレーラー

童夢のトランスポーター

FIA-F4の日本シリーズは、レーシングカーコンストラクターでお馴染み『童夢』のF110のワンメイクです。


そのため、FIA-F4のレース開催時には童夢からサポートトレーラーが毎戦帯同します。

FIA-F4 F110のスペアパーツ

その理由は、顧客向けサービス。


童夢からすれば、エントラント、もしくはドライバーはF110を買ってくれたお客さん。


そのお客さんのアフターフォローとして、スペアパーツを満載にしたトレーラーをパドックに置いています。


壊したら買いに来てくださいというやつです(汗)。



決勝レース前

SUPERGTですと、ピットからピットロードに出るのは容易いですが、パドック内の仮設テントで整備されるFIA-F4は走行直前になるとテントから出てきます。


GTAなどの指示通りに、パドック内を自走。


もちろん、ファンの人も普通に歩く中ですのでレーシングカーはゆっくりと走ります。


余談ですが、もしもレーシングスピードでパドックを突っ切った日には二度とレースには参加できないでしょう。


スポーツ走行でも、コースを走り終わった車両がパドック内でも猛スピードで走るのをたまーに見かけるんですが、見るたびにげんなりしますよね・・・




レース後


決勝レース後、車両保管が解除されると仮設ピットに車両が帰ってきます。


レース後はアクシデントで汚れたり、破損した車を見れるチャンス!!


(エントラントの皆さんごめんなさい)


M2 HDR Racing(M2 ENGINEERING)のRYO選手の車両

まずはサウンドトラップにハマったであろう車両を発見。


21号車のM2 HDR Racing(M2 ENGINEERING)のRYO選手の車両ですね。


エンジンカウルの上部もガッツリ凹んでます。


TOEI BJRacing F110(Bionic Jack Racing)のIKARI選手の98号車

TOEI BJRacing F110(Bionic Jack Racing)のIKARI選手の98号車はノーズ先端が取れてますね。


おそらく、レース中に前方の車と接触したのでしょう。


こんな風に、レースの生々しい傷跡も見れるのがFIA-F4のパドックです。




まとめ

太田 格之進 SRS/コチラレーシング Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト

FIA-F4はプロを目指す若武者とレースを楽しむジェントルマンが参戦しています。


いわゆるミドルカテゴリーの裏側なんて、なかなか他媒体では取り上げられませんが見てみると様々な発見もあります。


流石に写真は撮りませんでしたが、マネージャーらしき人に怒られているドライバー。


レースの走りについて語り合うジェントルマンドライバーさん。


レースの(反省)レポートをいやいや書かされている某選手・・・などなど。


パドックではレーシングドライバーの『素の姿』も垣間見れるかもしれません。


次のSUPERGT観戦の際にはぜひ、FIA-F4のパドックにも足を運んでみてください。


そして、このカテゴリーをもっと好きになっていただければ幸いです。


ALL Text & Photo BY RACING DIARY

1575314279_1575314289

モータースポーツ情報&ニュースサイト『RacingDiary』

海外レースやeモータースポーツ​の情報も満載!!

Motorsport Web Magazine for Japanese.

Copyright © Racing Diary Editorial Department