【提言】ハリソン・ニューウェイはもっと評価されるべき


ハリソン・ニューウェイ

ハリソン・ニューウェイというドライバーについて、私は正しい評価がなされていないと感じる。


2019年、今の所、ハリソン・ニューウェイが出場した3レースを全て現地で観ることが出来たためか、より一層そう感じるのだ。


まず、スーパーフォーミュラに参戦しに来たことから、20歳の若者は将来F1参戦を現実目標としていると推察できる。


そんなハリソン・ニューウェイについて詳しく知る人も少ないはず(私を含め)。


実はスポーツカーレースがお得意?

TAIROKU Racing with B-Max Engineering フェラーリ 488 GT3

2019年はスーパーフォーミュラで実力を発揮するべく、日本のサーキットを覚えるためにS耐にも参戦しているが、むしろ”コースを覚えるために参戦しているスーパー耐久”で実力を発揮している。


ハリソン・ニューウェイはTAIROKU Racingの300号車を操るBドライバーだ。


スーパー耐久のST-Xクラスの予選はAドライバーとBドライバーのタイムの合算タイムで争われるが、ST-XクラスのAドライバーは必ずSTOが定める”ジェントルマンドライバー”が務めるというレギュレーションだ。


Bドライバーのタイムこそ、クルマとチームのポテンシャルを測る機会なのだが、2019年のスーパー耐久、鈴鹿とSUGOで行われた2レースとも、Bドライバーのポールタイムはハリソン・ニューウェイが叩き出しているのだ。



ここ2年はフォーミュラよりもスポーツカーレースに参戦してきたニューウェイ

TAIROKU Racing with B-Max Engineering フェラーリ 488 GT3

表題の通り、実はF3以上のフォーミュラでの優勝経験がないニューウェイ。


しかし、2017–18 アジアン・ル・マン シリーズにJackie Chan DC Racingから参戦し4戦中3勝しシリーズタイトルを獲得。


2018シーズンはヨーロピアン・ル・マン シリーズにレベリオンから参戦、オレカ07を走らせたがシリーズ12位。


ルマン24時間にもLMP2クラス SMPレーシングから参戦、クラス10位/総合14位でチェッカーを受けた。


このように、若干20歳としては十分すぎるスポーツカーレースキャリアを持つのだ。


もちろん、フォーミュラ志向もあり、2016年から2017年の2年間、かつての名門”Van Amersfoort Racing”からFIA ヨーロピアン F3に参戦。


しかし、時代はプレマパワーの全盛期。


2017シーズンはチームランキング最下位だったVan Amersfoort Racingでは歯が立たず、スポーツカーレースに転向したというわけだ。


ゆえに、彼のキャリアの光る所はフォーミュラではなく、今の所スポーツカーである。



ハリソン・ニューウェイが正しく評価されていない理由

GOLDEX TAIROKU RACING SF19/HONDA

”あのエイドリアン・ニューウェイの息子”ということで注目を浴びる彼が正しく評価をされていないと感じる理由は2つあると感じる。


まず1つめの理由は彼のスーパー耐久での活躍があまり知られていないことだ。


そこに関しては”知ってもらうしかない”。


そのために、記事序盤でBドライバーとしての仕事を全うしたことを書かせてもらった。


そして、2つめの理由はスーパーフォーミュラの開幕戦だ。


スーパーフォーミュラの予選は不運も重なった。


決勝はコースの認知が足りず、いけないところでオーバーテイクに挑んだ。


そして予選、決勝と共にトムスの中嶋一貴と絡んだこともあり、非難の的となった。


もちろんデグナーでの出来事の落ち度はハリソン・ニューウェイにあると感じるし、ハリソンには2度とあのようなミスを侵しては欲しくない。


しかし忘れたくないのは、あの日、20歳のイギリス人ルーキードライバーは、ルマン24時間を制したベテラン中嶋一貴にオーバーテイクを試みるペースで走っていたのだ。


ハリソン・ニューウェイにはレースを戦う素質がある。


誰がなんと言おうと、今の私はそう感じている。


スポンサーにも、人脈にも困らないハリソン・ニューウェイに足りないのは”経験”だけだ。



まとめ

GOLDEX TAIROKU RACING SF19/HONDA

今シーズン2つのカテゴリーに参戦するために、日本に住まいを構えたというハリソン・ニューウェイ、彼に対する評価はまだ早い。


それを言うだけのために約1600文字もお付き合い頂き恐縮だ。


日本人ドライバーが欧州のレースに遠征する際に、なかなか上手くいかないこともしばしばあるが、そこも”経験”が足りていないだけなのだ。


環境に慣れ、経験を積み、いろんな物を吸収して自分のモノにする。


それが出来てからが本当の”勝負”のタイミングだと私は思う。


この20歳の成長からは目を離してはいけない。


あっという間に、成熟したいいドライバーになるだろうから。


写真:Racing Diary

Text:Racing Diary with T

1575314279_1575314289

モータースポーツ情報&ニュースサイト『RacingDiary』

海外レースやeモータースポーツ​の情報も満載!!

Motorsport Web Magazine for Japanese.

Copyright © Racing Diary Editorial Department