笹原右京が首位独走!! 日本開催もあるF3 アジア選手権とは?

F3 アジア選手権とは

F3アジア選手権(F3 Asian Championship Certified by FIA)はFIAが定義したリージョナルF3のギュレーションで開催される、FIAの公認レースです。


ここでまず、リージョナルF3(F3 Regional)に関してご案内します。


リージョナルF3とは簡単にいうとF3の地域ローカル選手権です。


フォーミュラカーピラミッドで表記するのであれば『FIA F4<リージョナルF3<FIA-F3(旧GP3)<FIA F2』の順となり、『各国で開催されているFIA-F4を戦った選手がF1併催のFIA-F3に進む前に乗るカテゴリーを!!』という考えからFIA主導で設定されたカテゴリーとなります。


アジア選手権以外にはヨーロピアン選手権、アメリカ選手権が開催されます。


F3アジア選手権は2018年に1ラウンド3レース開催と2017年まで開催されていたFormula Masters Chinaがベースです。


2018年シーズンは中国とマレーシアの2カ国で5ラウンド、15レースが開催されハイテックから参戦した南アフリカのラウル・ハイマンが初代チャンピオンを獲得。


2019年シーズン開幕前の冬季にはウィンターシリーズが開催され、ダニエル・ティクトゥムが参戦しましたが、ウィンターシリーズはFIA公認となる条件をクリアできておらず、スーパーライセンス発行基準対象のレースではなかったため、途中で参戦を取り止めたということもありました。


もちろん、メインシーズンはFIAの公認レースとなります。

(この辺りのややこしい話はまた別の機会にご案内できれれば)


詳細な開催スケジュールは公式HPを見ていただけたらとは思いますが、2019シーズンはセパン、タイ、鈴鹿、上海の4サーキットで5戦を予定。


シャーシ『Tatuus F3 T-318』

アジアF3で使われるのはフォーミュラルノーなどでもお馴染み、タトゥース社の『Tatuus F3 T-318』。


『Tatuus F3 T-318』は2019年にスタートした女性だけのフォーミュラカーレース『Wシリーズ』でも使用されているシャーシです。


小振りながらもカーボンモノコックにパドルシフトやHALOなど、カートやFIA-F4からFIA-F3の間に位置するカテゴリーとしては十分なシャーシ。


F3 アジア選手権には日本のブレーキメーカー『ディクセル』がサポーターとして名を連ねていますが、ブレーキキャリパー、ブレーキディスクはブレンボ社製、パッドはTMD Performance社のブランドであるPAGIDを使用しています。


エンジン『ATM AR-F3R』


エンジンはアルファロメオ1750 TBiをベースにAutotecnicaがチューンした『ATM AR-F3R』エンジンを使用し、270馬力を叩き出します。



2019シーズンは日本人ドライバーが多数


アジアF3の最大注目ポイントはドライバーです。


2019年のF3 アジア選手権には多数の日本人ドライバーが参戦しています。


笹原右京(ハイテック)

2018年シーズンはスリーボンド チームから全日本F3選手権に参戦した笹原右京。


2019シーズンより、ホンダのフォーミュラ・ドリームプロジェクトを離れ、PCCJ(ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン)のポルシェ・ジャパンの育成プログラムに選出されました。


フォーミュラレース活動休止かと思われた矢先、急遽ハイテックより開幕セパンラウンドに参戦。


3戦中2勝、2位1回と好成績を残したため、第2ラウンドタイも参戦。


第2ラウンド終了時点でランキング首位のため、2019シーズンは笹原とDOOHANのハイテック同士でチャンピオンを争う形となっています。


高橋知己(スーパーライセンス)

日本のFIA-F4を経て、2017年のFormula Masters Chinaからアジアでレースを続ける高橋知己。


2018年もF3 アジア選手権に参戦し、冬季のウィンターシリーズでもシリーズ5位を獲得。


2019年、開幕セパンのレース3では3位表彰台を獲得も、第2ラウンドタイは参戦せず。


アジアのレースには日本国籍のチーム「スーパーライセンス」から参戦を続けているドライバーです。


金丸悠(スーパーライセンス)

2018年はB-MAX Racingから全日本F3に出走した金丸は元々欧州での活動が長かったドライバー。


2019年は初めてアジアでの活動となる。


F3マカオGPや「フォーミュラ・ルノー3.5」その後継の「フォーミュラ 3.5 V8」への参戦経験がある実力派だがF3 アジア選手権では苦戦が続いている。


小山美姫(B-MAX Racing)

2019年から開始となったWシリーズに参戦する唯一の日本人ドライバー。


今年のウィンターシリーズでもDRAGON選手からシートを譲られる形で参戦。


アジアF3選手権ではWシリーズと同じTatuus F.3 T-318を使用することから、走行経験を積むことが目標だが表彰台は遠い。


DRAGON(B-MAX Racing)

B-MAX Racingの代表であるDRAGON。


リージョナルF3の需要が高まると予想し、2018シーズンからアジアF3にチームとして参戦するという判断は成功か。


アマチュア向けのマスターカップで優勝を遂げるも、第2ラウンドは欠場。


近年チーム代表としては、日本のレース界を率いる存在にまで成長。


ドライバーとしても、壁を超えられるか。


山口大陸(B-MAX Racing)

2018年のアジアF3選手権 マスターカップのチャンピオン。


2019年はスーパー耐久、全日本F3などに参戦し、多忙を極め第2ラウンドは欠場。


目標はルマン24時間レースとのことだが、スーパー耐久へのGT3車両での参戦で一歩前進。



第3ラウンドは初の日本開催 ”鈴鹿サーキット”

今シーズンはF3アジアとして初の日本ラウンドが開催。


6月22日〜23日の”SUZUKA Race of Asia 2019”にて、ブランパンGTアジアシリーズのサポートイベントとして開催されます。


リージョナルF3に関しては日本のレーシングカーコンストラクターの『童夢』がリージョナルF3規格の車両を開発中であることを発表。


世界の流れに伴い、全日本F3選手権も変革期を迎えた中、リージョナルF3を間近で見ることができるアジアF3選手権 第3戦 ”SUZUKA Race of Asia 2019”は注目です。



写真引用元:http://www.f3asia.com/

小山美姫選手 写真引用元:https://twitter.com/mkhouse001/

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