名称だけではない。"本物"の「チーム郷」復活に関する分析


マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

2019年SUPERGT GT300クラスに参戦する「マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン」、というよりも「チーム郷」と呼ばれることの方が多いのではないか?と思えるこのチーム。


そう思わせるまでに、「裏付け」のある復活劇を成し遂げた「チーム郷」こと「チームゴウモータースポーツ」の復活を取り上げます。


少し前の話になりますが、F1のロータスレーシング(その後ケータハムへ名称変更)を筆頭に「かつての伝説のチームの名称を名乗るだけ」のレーシングチームが乱立した時期がありました。


中にはブラバム家と全く関係がないにも関わらず「ブラバム」を名乗ってF1進出を目論んだ所もあったりと、はっきり言って滅茶苦茶。


スポンサーに対し注目を浴びる裏付けとして人気のあるチーム名称を名前を使いたい意図があったのかもしれませんが、元トールマンがロータスを名乗っていても、長年のファンはもちろん、歴史を本で学んだ若いファンもしっくりこないのではないでしょうか。


マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

そんな中、「復活」を遂げたクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパンこと「チームゴウモータースポーツ」。


皆さんもWEBニュースやレース雑誌で復活の報を目にしているかと思いますが、その復活を違和感なく受け入れることができた人は多いのではないでしょうか?


かく言う私もその一人でした。


プレスリリースでチーム体制を読んで、何故かすんなりと「あ、これはチーム郷だ。本物の復活だ・・・」と思えたのか、開幕戦を終えた今落ち着いて分析してみることにしました。


あくまで自分なりの分析をして出た答えとなります。


「いや、違うだろう~」と言うご意見、ご感想ございましたら是非Twitterなどで呟いていただけますと幸いです。


この話題、私の周囲以外で話している人がいないので・・・(汗)


大前提「レーシングチームは”人”の集まり」

マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

そもそもレーシングチームというものは「人の集まり」であることが大前提にあります。


チームオーナーの元に監督を務める人、ドライバーを務める人、ドライバーのマネジメントを務める人、チームの広報を務める人、マシンのメンテナンスをする人、マシンを運搬する運送会社の人、ホスピタリティを設営、管理する人、レースクイーンをマネジメントするコントローラーなど・・・


上げればキリがないですが、それぞれ会社に所属していたり、フリーランスだったりの違いはあれど、共通しているのが「レーシングチームのために集まった人」という点です。


そこで2019年に誕生した「マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン」の体制から重要なポイント3つに絞って見てみましょう。


①ドライバー

マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

JGTCでチーム郷がタイトルを獲得した1996年の翌年1997年生まれのアレックス・パロウと、2004年にル・マン24時間レースにチーム郷から参戦し総合優勝を成し遂げた荒聖治の2名。


ドライバー選定は郷和道氏が自ら行ったとか。


チーム郷の2009年、LMP2での参戦の際にもエースを務めた荒聖治がドライブするということから伝説の地続きであることを感じさせます。


②メンテナンス体制

マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

メンテナンス体制ですが、公の発表はありませんが専門誌の報道の通りセルブスジャパンが担当しております。


セルブスジャパンの岡澤氏が監督を務めており”公然の秘密”のように扱われているようです。(ちなみに、今年になって何故かセルブスジャパンの公式HPが消失しています)


セルブスジャパンといえば2009年のルマン参戦時のチーム郷メンバーによって設立されたレースのメンテナンス専門企業。


レーシングチームへのメカニックの派遣に始まり、一番有名なものだと2018年のARTAのGT500、GT300クラスの2台の車両メンテナンスです。


ルマン参戦時20代のメンバーが多かったメンバーがセルブスジャパンを設立し日本のレースを支える大きな存在になり、10年の時を経て「チーム郷」を名乗ると考えると少しドラマチックですね。


③チームのマネジメントメンバー

マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

マクラーレンのマーケティングを務める安川実氏、エントラント代表に島信之氏。

これはJGTC参戦時に郷和道氏とともに戦ったメンバーです。


郷和道氏に関しては表立った役職などはない様子ですが、ドライバー選定を行うなどチームの首脳の一人であることは間違いない様子。


これらの3つの要素、ドライバー、メンテナンスメンバー、チームマネジメント。


全て、1996年から2009年まで続いた「チーム郷」の正統な系譜であることを表しているのです。


どうしても「車両が昔と同じマクラーレン製だから」とか、「カラーリングが似せてあるから」という意見もありますが、筆者は「あのメンバーがまた集結したから、伝説の『チーム郷』を名乗れるのだ!」と言うことを声を大にして言いたいと思います。


マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

2019年 SUPERGTの「復帰戦」となった岡山では雨にも翻弄され「チーム郷」らしさはまだ影を潜めていますが、マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパンとしてマクラーレンで勝つための体制は整っているため、シーズン中盤からの活躍は目が離せません。


マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン

JGTCでもル・マンでも伝説を残してきた「チーム郷」。


今度はどんな伝説を作り上げるのか、次のレースも楽しみです。


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