アルファロメオF1のタイトルスポンサーに就任した『PKNオーレン』とは?


F1世界選手権に参戦するアルファロメオ・レーシングは、ポーランドのPKN ORLEN(PKNオーレン)が2020年シーズンからの数年間、同チームのタイトルスポンサーとしてチームに加わること、それに伴いPKNオーレンが支援するポーランド人ドライバー、ロバート・クビカが『アルファロメオ・レーシング・オーレン』にリザーブドライバーとして加入することも発表した。


イタリアの自動車メーカー『アルファロメオ』と並ぶタイトルスポンサーとなったことでチームは2020年シーズン『アルファロメオ・レーシング・オーレン』(Alfa Romeo Racing ORLEN)を名乗ります。



このPKNオーレンとはどのような企業なのでしょうか。




PKNオーレンはポーランド中部のプウォツクに本拠地を置く石油とガスの精製、そしてガソリン小売などを行う石油会社。


1999年に当時ポーランドの国営石油会社の2社が合併し誕生しました。当初『Polski Koncern Naftowy(PKN)』を名乗っていましたが、数ヶ月後に新ブランド名の『オーレン』が社名に加わります。


『ORLEN』はポーランド語の鷲『orzeł』とエナジー『energia』を由来としており、コーポレートロゴマークも鷲の頭がモチーフ。


現在PKNオーレンはポーランド国内だけではなく、チェコ、ドイツ、スロバキア、バルト三国、そしてカナダでも事業を展開、ポーランドの経済を支える主要企業であり、2002年にはポーランドの近代史最大の汚職事件『オーレンゲート』の舞台にもなりました。


メルセデスAMGチームの冠スポンサーを務めているペトロナスと同業であり、2019年もロバート・クビカの所属したウィリアムズF1をサポートしていました。




クビカの加入と同時に、ザウバーモータースポーツが運営する『オーレン・カーティング・アカデミー』に3名のポーランド人ドライバーが加入することも発表しています。


これはロバート・クビカの後継者となりうる若手ポーランド人レーシングドライバーを見つけだし、トレーニングをするというプロジェクトの一環で、2018年からPKNオーレンが推し進めているレーシングカート支援プロジェクトの延長だとしている。


同社のプレスリリースによると、ロバート・クビサの2019年F1参戦により、ポーランドでのF1視聴率が630%以上増加。


2019年シーズンF1テレビ中継でのORLENブランドの露出は、1億1,000万PLN(約28億円)を超える価値となった。


マーケットリサーチを行う『ARC Market and Opinion』の調査によると、ロバート・クビサのスポンサーとして、ORLENブランドの認知度は2019シーズンを通じて大幅に向上。


同じ調査では、ポーランド人運転者の5人に1人が、ロバート・クビカの応援のために、ガソリン給油の際にはオーレン・ステーション(オーレンブランドのガソリンスタンド)を頻繁に使用すると答えている。


それを示すように、2019年第3四半期後の小売部門の営業利益は、前年同期と比較して6億PLN(約172億円)近く増加。


ポーランド国民のクビカに対する期待は大きく、今回のクビカのアルファロメオ・レーシング加入により、アルファロメオ・レーシングとポーランドの距離はぐっと縮まると予想される。


Text:RacingDiary編集部

Photo:PKN ORLEN

1575314279_1575314289

モータースポーツ情報&ニュースサイト『RacingDiary』

海外レースやeモータースポーツ​の情報も満載!!

Motorsport Web Magazine for Japanese.

Copyright © Racing Diary Editorial Department