eモータースポーツで勝つには『ドライバー交代』の練習も必要?! JeGT @KOBEレポート


2019年9月29日に兵庫県神戸市の神戸ファッションマートで開催された、eスポーツとモータースポーツの融合したレースイベント『JeGT GRAND PRIX ZERO ROUND @KOBE』。


PlayStation4ソフト『グランツーリスモ SPORT』を使用した予選&決勝が行われ、全14チームが凌ぎを削りました。


決勝レースでは50分間という耐久フォーマットで開催されましたが、レギュレーションによりピットストップの際には必ず『ドライバー交代』することを義務付けられていた為、決勝中には慌しくドライバー交代をする姿を幾度となく見る事ができました。


さて、eモータースポーツの『ドライバー交代』とはどういったものなのでしょうか。


まずは実際のモータースポーツ で行われる『ドライバー交代』を見てみましょう。




モータースポーツの『ドライバー交代』

今回例として使用する写真は7月に富士スピードウェイで開催されたランボルギーニのワンメイクレース『ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア』の決勝レースの模様です。


『JeGT GRAND PRIX ZERO ROUND @KOBE』と同じく、50分のレースで1回のピットストップが義務付けられています。


さて、上位を争っていた白いウラカンがピットに戻ってきました。


車両が停車すると交代ドライバーがドアを開け、降りるスタートドライバーの補助をします。


交代ドライバーが右手に持っているのはシートに当てるスポンジです。


2名でドライブする場合、どうしても体格差が生じてしまい、シートに隙間が生じます。


身体とシートがキッチリ密着していないと走行中のGでシートポジションがズレてしまい、ドライビングに支障をきたすなど大変危険です。


その為、各ドライバーは自分の身体にフィットするスポンジを当ててからシートに収まります。


スタートドライバーは自分でシートベルトを外し、車外に飛び出します。



スタートドライバーは黒いスポンジを使用。


降りるときも忘れずに回収します。


出番が終わったスタートドライバーは車から降りて”終わり”。


ではなく、これから走るチームメイトのシートを締めるなどの作業を行います。


最低停車時間が決められている為、F1やSUPERGTのような慌ただしさはありません。


eモータースポーツでは50分間のレースは耐久ですが、モータースポーツで50分レースといえば”スプリントレース”なのです。


『ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア』の場合ですと決勝レース中の給油やタイヤ交換も無いのでチームスタッフもタイヤの空気圧チェックなどの軽微な作業にとどまります。


全ての作業が無事終わり、規定時間に達すると車両はピットを離れます。


なお、写真はヴィンチェンツォ ・ソスピリ・レーシングの66号車、アレックス・アウ選手と根本悠生選手でした。



さて、本題のeモータースポーツの『ドライバー交代』を見てみましょう。




eモータースポーツの『ドライバー交代』

こちらは『JeGT GRAND PRIX ZERO ROUND @KOBE』にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手と野島俊哉選手のペアで参戦したD‘station Racing。


写真を見て頂きますとわかるように、野島選手のドライブ中ですが、交代のタイミングが近づくと、交代ドライバーのオリベイラ選手が側にやってきました。


GTSport(ゲーム)の中でピットロードに入るとドライバーも交代です。


実車と違い、ドアもシートベルトも無い為シートから離れるのは安易です。


スムーズなエントラントはものの数秒で完全に交代を終えて再スタートを待つことも。


ただ、JeGTでのドライバー交代でネックなったであろうポイントが『ヘッドフォンの端子をどのタイミングで差し込むか』。


JeGTの場合、筐体からスピーカーで音声は出ず、各エントラントに配布されたヘッドフォンで音声を聴き取ります。


HKS有志チームの場合ですと交代ドライバーがシートに収まってから自ら接続。


RFCレーシングの場合は、ドライブを終えたドライバーが接続、交代ドライバーは再スタートに集中しています。





まとめ

JeGTで初めて見た『eモータースポーツのドライバー交代』はチームによって手順はバラバラで、中には交代に手間取るエントラントも見受けられ、非常に見応えがあるシーンでした。


ここまでお読みいただけたらもうお分りいただけるかもしれませんが、JeGTなどのeモータースポーツ大会に出る際、ドライバー交代が義務付けられている場合はゲームの練習だけをすればそれで終わりというわけでは無く、『勝ちに行く』にはドライバー交代の練習も必要なのかもしれないと感じました。


そう考えれば、『レギュレーションを把握して、練習を重ねるべきもの』という点で、モータースポーツとeモータースポーツは同じものなのかもしれません。



ALL Text & Photo by RacingDiary




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