赤い渦巻きの理由。WALL RACING/ADRIAN DEITZ【海外レーシングチーム紹介シリーズ】


1980年代、当時の西ドイツの化学メーカーでカセットテープなどを製造していたBASF社。


そんなBASFがスポンサードしたBMW M1 Pro Carシリーズ(1979~1980にF1のサポートレースとして開催)に参戦するBMW M1にはBASFのロゴである赤い渦巻き模様が引き伸ばされ、車両全体に描かれ、観る人に強烈な印象を与えました。


そんなBASFトリビュートカラーのランボルギーニ・ウラカン GT3で、今年の鈴鹿10Hに参戦した ”WALL RACING/ADRIAN DEITZ”。


一体どんなバックボーンを持ったチームなのでしょうか。


今回は鈴鹿10Hに参戦した”WALL RACING/ADRIAN DEITZ”をご紹介いたします。





WALL RACINGとは

WALL RACINGはオーストラリア ニューサウスウェールズ州にあるモータースポーツガレージ。


オーストラリア国内のモータースポーツを中心に活動しており、ポルシェ・PAYCE・カレラ・カップ・オーストラリアやTCRオーストラリア、オーストラリアGT選手権に参戦。


TCRオーストラリアではホンダのカスタマーチームとしてホンダのシビック・タイプR TCRを走らせています。


2019年の鈴鹿10Hにエントリーした際には”WALL RACING”ではなく”WALL RACING/ADRIAN DEITZ”の名称でエントリー。


ジェントルマンドライバーの"ADRIAN DEITZ/エイドリアン・ディーツ"の名前が”WALL RACING”と並ぶ形で掲げられています。


WALL RACINGのオーナーでもないにも関わらず、エントラント名に入っているエイドリアン・ディーツとはどんなドライバーなのでしょうか。





"ADRIAN DEITZ/エイドリアン・ディーツ”

エイドリアン・ディーツはオーストラリア出身のジェントルマンドライバー。


米コロンビア大学のロースクールを卒業し、弁護士でもある彼は、国際的な法律事務所”スキャデン・アープス”のキャピタルマーケットグループ・アジア太平洋責任者を勤めています。


”スキャデン・アープス”は、M&A、合弁事業、キャピタル・マーケット、ストラクチャード・ファイナンス、不動産取引、デット・ファイナンス及びエクイティ・ファイナンス、投資ファンドの設立や企業再生取引なども取り扱い、世界各国に拠点を設ける国際法律事務所です。


趣味がモータースポーツというエイドリアン・ディーツは自らドライバーとしてオーストラリアGT選手権に参戦し、レースをエンジョイしています。





車両カラーリング

インターコンチネンタルGTチャレンジと鈴鹿サーキット指定のステッカー以外はBASFトリビュートカラーに彩られたランボルギーニ・ウラカン GT3。


昨年のオーストラリアGT選手権参戦の際には、丸い模様が全て黒色で彩られていましたが、2019年シーズンは、よりBASFカラーに似せた赤色になっています。


あくまで”トリビュート”ということで、現在も操業中のドイツ・BASF社の旧ロゴそのままではなく、円の広がり方がBASFとは異なる”似せた物”だったりします。





鈴鹿10H

エントラントの共同オーナーとして挑むエイドリアン・ディーツ選手とキャメロン・マコンビル選手、アントニオ・ダアルベルト選手の3人で挑んだ鈴鹿10H。


ディーツ選手を除く2名がシルバーグレードのドライバーということでシルバークラスに参戦。


予選では3名の予選タイムの合算で6'30.915となり、36台中最下位に。


決勝では31LAP遅れとはなりましたが、無事に10時間を走り切り、シルバークラス3位(総合36位)でチェッカーを受けました。





まとめ

その見た目のインパクトがあまりに強いWALL RACING/ADRIAN DEITZのランボルギーニ・ウラカン GT3でしたが、しっかりと完走し、シルバークラスのポディウムにも乗りました。


鈴鹿10H初参戦どころか、あまりオセアニア以外でのレース経験の少ないWALL RACINGとADRIAN DEITZにとっては悪くない結果だったのではないかと思います。



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