太陽光発電ビジネスの第一人者、ケニー・ハブルのSunEnergy1 Racing【海外レーシングチーム紹介シリーズ】


2019年のインターコンチネンタルGTチャレンジ 第4戦 鈴鹿10時間レース(以下、鈴鹿10H)でブルーメタリックのメルセデス AMG GT3を走らせたSunEnergy1 Racing。


オーストラリア出身のケニー・ハブルがオーナー兼ドライバーを務め、2018年の鈴鹿10Hのプロアマクラスでクラス優勝、2018年のインターコンチネンタルGTチャレンジではチームオーナー兼ドライバーのケニー・ハブル選手がブロンズドライバーズタイトルを獲得するなどアマチュアオーナードライバーを中心に成績を残しているチームです。


今回の【海外レーシングチーム紹介シリーズ】はSunEnergy1 Racingとチームオーナーであるケニー・ハブル選手をご紹介いたします。





ケニー・ハブルとは

1973年生まれのケニー・ハブルはオーストラリア シドニー出身の46歳。


ボスニア・ヘルツェゴビナ出身でオーストラリアで建築業を展開していたハリー・ハブルの息子として生まれたケニー・ハブルはボンド大学を卒業後、彼の兄弟とともに始めたゴールドコーストの高級住宅の建設事業で成功していました。


ケニー・ハブルは2009年、建築のノウハウを元にアメリカノースカロライナ州で太陽光発電会社SunEnergy1を創業。


当初は商業施設の屋上などへのソーラーパネル設置から始まりましたが、同時期から開始されたノースカロライナ州の太陽光発電投資に対する税制上の優遇措置もあって事業は大成功。


現在のSunEnergy1は土地の取得から認可取得、設計、エンジニアリング、建設から運用、保守まで一貫して社内で行う太陽光発電設備の専門企業として、北米で数多くの大規模ソーラー発電施設を手がけ、太陽光発電設備業界のトップランカーの1社としての地位を確立。


ケニー・ハブルは太陽光発電の商業利用の分野を牽引するビジネスマンとして、また再生可能エネルギー産業の第一人者としての講演や、慈善活動への巨額寄付など、SunEnergy1の代表取締役社長兼CEOという本業の活躍だけで記事が1本書けてしまうほどの活躍を見せます。


(再生可能エネルギーを取り扱う情報サイトや雑誌に度々取り上げられています)。





ケニー・ハブルのレースキャリアとSunEnergy1 Racing

そんなケニー・ハブルのレースキャリアは6歳のレーシングカートから。


ジェントルマンドライバーの中では比較的早いレースキャリアのスタートです。


大学時代も休みの間はアマチュアモータースポーツに参戦するなど、幼少期からずっとモータースポーツへの情熱を持ち続けていました。


ボンド大学を卒業し、兄弟と共に高級住宅の建設事業に専念した後、24歳となった1997年にオーストラリア・フォーミュラ・フォードで本格的なレースに参戦を開始。


2001年にはV8スーパーカーのデベロップメントシリーズにホールデンコ・コモドアVSで参戦、2004年にはオーストラリアF3にステップアップ。


2005年にカナダに移住してからはCASCAR(カナダのストックカーシリーズ)に参戦、2007年まで参戦を続け表彰台も獲得しました。


2009年にSunEnergy1を創業、ビジネスに専念する為一時期モータースポーツ活動を休止しますが、2012年にNASCAR Nationwide Seriesに自身がチームオーナーのSunEnergy1 Racingとして参戦を開始。


SunEnergy1 RacingはNASCARへの参戦から、その歴史がスタートしたのです。


4年ほどNASCARに参戦を続けましたが、2016年からGT3でのレースに移行し、WeatherTech SportsCar Championship、インターコンチネンタルGTチャレンジ、ブランパンGTシリーズエンデュランスカップなどに参戦。


2017年から2019年の現在までメルセデス AMG GT3のカスタマーチームとしてレースに参戦し続けています。


チームとしてはアマチュアのケニー・ハブルが中心ということで、あまり総合優勝に絡むことは少ないですが、プロとアマチュアドライバーで構成されるプロアマクラスでは活躍しており、2018年の鈴鹿10Hのプロアマクラスではクラス優勝(総合でも10位を獲得)を獲得したことは記憶に新しいかと思います。


2018年のインターコンチネンタルGTチャレンジのドライバーチャンピオンシップではケニー・ハブルがブロンズドライバーズタイトルを獲得する活躍を見せました。


2019年は引き続きインターコンチネンタルGTチャレンジに参戦しており、8月23日から25日に開催された鈴鹿10Hにも参戦、来日しました。





2019 鈴鹿10H

2019年はニコ・バスティアン選手、ミカエル・グルニエ選手というシルバーグレードのドライバーと、ケニー・ハブル(ブロンズ)の3人体制ということで”シルバークラス”でのエントリーとなったSunEnergy1 Racing。


予選では20番手でポールシュートアウトに進出。


プロクラス以外でポールシュートアウトに進出できたのはSunEnergy1 Racingのみでした。


ポールシュートアウトでも12番手タイムとなる2'01.348を記録。


プロクラスのチームと遜色ないタイムを残し、驚かせました。


決勝ではトップのAudi Sport Team WRTから1LAP遅れの274周、総合12位でゴールし、シルバークラス優勝を獲得。


2年連続でクラス優勝を遂げたSunEnergy1 Racingの活躍に驚いた方も少なくはないのではないでしょうか。


せっかくのクラス優勝でしたが、表彰式にケニー・ハブルは出席せず、ニコ・バスティアン選手、ミカエル・グルニエ選手のみでトロフィーを受け取りました。





まとめ

ブルーメタリックにファイヤーパターンというカラーリングでも人気のチームでしたが、鈴鹿10Hでは2年連続でクラス優勝というレースで結果を残しているチームでもありました。


次戦、インターコンチネンタルGTチャレンジ 第5戦 南アフリカ キャラミ9時間レースは11月23日に開催されます。


SunEnergy1 Racingとケニー・ハブル選手の更なる活躍は要チェックです!!




ALL Photo & Text by RacingDiary



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