オージービーフとAMAC Motorsportの深い関係とは?【海外レーシングチーム紹介シリーズ】



AMAC Motorsportはジェントルマンドライバーのアンドリュー・マクファーソンを中心に結成されたオーストラリアのレーシングチームです。


フロントとサイドに”IMAK”と書かれた車両に見覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


2019年は鈴鹿と富士で開催されたブランパンGT・ワールドチャレンジ・アジアと鈴鹿10Hに参戦し、計3ラウンド5レースも日本で走ったAMAC Motorsport。


一体どんなチームなのでしょうか、チームの歴史から紐解いてみましょう。





AMAC Motorsportの歴史

1957年生まれのオーストラリア人、アンドリュー・マクファーソンは20歳の頃から食肉業界で働いていました。


1984年、マクファーソンは食肉輸出業を行う”Imak International(IMAK)”を創業し、オージービーフに代表される広大なオーストラリアで生産された牛肉や豚肉、ラムやマトンなどを世界各国に販売。


現在ではオーストラリア最大の食肉輸出業者の1つになるまで成長を遂げました。


食肉以外にもシーフードや牛乳、フライドポテト、フルーツや野菜などを調達し、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、南太平洋へ輸出を行なっています。


日本にも輸出を行っているとのことで、私たちも知らずのうちにIMAKを通じて輸入された食品を口にしているかもしれませんね。


そんなビジネスの世界で成功を収めていたマクファーソンにある日、転機が訪れました。


オーストラリアでドライビングトレーニングを展開するイアン・ラフのレーススクールに参加したのです。


レーススクールでのドライビングレッスンはマクファーソンの隠れた情熱に火をつけることとなり、彼はすぐさまロータス・エキシージSを購入。


2008年にロータス・エキシージSでオーストラリア・ツーリスト・トロフィーやオーストラリアGT選手権に参戦し、本格的なレースキャリアをスタートしました。


同時期に経験豊富なレースメカニックであるスティーブ・ブガットと出会ったことをきっかけにMosler MT900 GT3やWest WR1000*も購入し、レースチームを結成。


AMAC Motorsportの原型となりマクファーソンのレース活動をサポートしていきました。


以降、オーストラリアを中心に様々なレースに参戦しています。


国際レースにも積極的に参戦し、現在ではオーストラリアを代表するジェントルマンドライバーの一人となりました。



*West WR1000:オーストラリア・アデレードに本社を置くWest Race Cars製のレーシングカー。エンジンにKawasakiのZX-10Rのエンジンを使用し、85台が製造されました。





2019年の活動

AMAC Motorsportの2019年の活動の主軸はブランパンGT・ワールドチャレンジ・アジアへのフル参戦です。


マクファーソンとウィリアム・ベン・ポーターのオーストラリア人コンビでランボルギーニ ウラカン GT3 EVOに乗り、アマクラスに参戦。


最終戦の上海ラウンドの前の現在(12レース中10レースを終えて)、2位のVattana Motorsportのウラカン GT3 EVOに27ポイント差をつけてアマクラスのランキングトップにつけています。


ブランパンGT・ワールドチャレンジ・アジアへの参戦は2年目ですが、クラスチャンピオンも見えてきました。





鈴鹿10H


また、インターコンチネンタルGTチャレンジの第4戦であるBH AUCTION SMBC SUZUKA 10 HOURS/通称:鈴鹿10Hにも参戦。


こちらではタイプ997の古めのポルシェ911 GT3Rを持ち込みました。


レース1周目のクラッシュの損傷の修復に時間を要しましたが、総合31位/シルバークラス4位で無事完走を果たしました。





まとめ


タイプ997のポルシェ911 GT3Rで鈴鹿10Hに参戦したAMAC Motorsportでしたが、国際ビッグレースに旧車を持ち込むという珍しい事象にも関わらず、あまり日本国内では話題に上がりませんでした。


確かに”海外のジェントルマンドライバーを主軸としたレーシングチーム”となると馴染みのあるドライバーでも加わってない限り日本人には縁遠い存在に感じてしまうのかもしれません。


しかし、バックボーンや歴史を知れば以前より身近な存在になるのではないかと思います。


今回の記事を通じ、オーストラリアには食品輸出をしながらレースに情熱を燃やす”おっちゃん”がいるのだということを覚えていただければ幸いです。


ALL Text & Photo by RacingDiary




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